越境装置としてのAKB48

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作者:南雄太著

出版年:2022

出版社:致良出版社有限公司

出版地:台北市

格式:PDF,JPG

頁數:292

EISBN:9789860754735 PDF

分類:大眾傳播  

本書は現在論者が勤める国立台中科技大学語文学院が発刊する紀要『応用語文学報』に定期的に発表した諸論文に大幅な加筆修正を施し、そこに書下ろしした序章(及びこの後記)を加え、一貫した構成を持つ単著として読めるようまとめたものである(各章の詳しい書誌情報については巻末の初出一覧を参照のこと)。

本書において論者は、AKB48を現代日本における様々な文化的事象が同時並列的に内在する複合体として捉え、それらの事象がAKB48のなかでどのように混淆しているかを考えてきたが、こうして本論を読み返しつつ後記を書くに及び、改めてAKB48はゼロ年代後半から一〇年代前半にかけての日本の文化状況を映し出す鏡のような存在だったと思わざるを得ない。そのことは、AKB48と(俗に言う)「ゼロ年代批評」の相性の良さを考えるとわかりやすい。
南雄太( みなみ ゆうた )
一九七四年、日本北海道札幌市生まれ。二〇〇六年、専修大学
大学院文学研究科博士後期課程修了。博士( 文学)。専攻は近現
代日本文学。清州大学校東洋語文学部日語日文学科( 韓国) 外
国人専任講師( 二〇〇三から二〇〇五年) を経て、二〇〇六年
より国立台中科技大学応用日本語学科専任助理教授、及び専修
大学人文科学研究所特別研究員。主な著作に〈単著〉『村上龍
作家作品研究 村上龍の世界地図』( 2007.2 専修大学出版局)、
〈共著〉原善編『現代女性作家読本⑨山田詠美』( 2007.3 鼎書房
16‐19 頁)、王志松・島村輝編『日本近現代文学研究』( 2014.8
外語教学与研究出版社 474‐478 頁)、〈共訳書〉王敏東主訳『台
湾化学工学略史 百五十年にわたる発展・研究・教育の回顧と展
望』( 2016.8 台湾化学工程学会出版社) などがある。
  • ○ 増補改訂版後記
  • ○ 初出一覧
  • ○ 主要参考文献一覧